本文へスキップ

  

紙製容器包装のリサイクルルート

紙製容器包装は、2つのリサイクルルートで資源化されています。

1 「紙製容器包装」として分別収集するルート(容リルート)
市町村で紙製容器包装識別マークのついたものを対象に集めます。
収集されたものの再商品化(リサイクル)は特定事業者(容器包装の製造利用事業者)が、指定法人(日本容器包装リサイクル協会)に委託して行われます。主に製紙原料に利用され、製紙原料に向かないものは固形燃料等として利用されます。
紙識別マーク

2 「古紙」として分別収集するルート(古紙ルート)

市町村で従来からの古紙(新聞・雑誌・段ボール等)の回収ルートを利用して主に製紙原料に向く紙製容器包装を集め、製紙原料に向かないプラスチックとの複合品や、匂いのついた箱等が回収対象から除かれます。
紙製容器包装は、「雑がみ」「その他の紙」などの分類で、紙小物類との混合で回収されます。





紙製容器包装のリサイクル方法


1 製紙原料へのリサイクル
分別収集された廃紙製容器包装は、古紙問屋にて異物等を取り除き製紙メーカーに送られ、製紙メーカーにて下記工程を経て、段ボール原紙や板紙にリサイクルされています。

分別収集
離 解

水中で古紙をほぐして繊維に戻す。
紙素材でない異物はここで取り除く
脱 インキ

紙繊維に付着した印刷インキを取り除く。
ワイヤーパート

網の上で繊維をからみ合わせながら
水を切り紙層を形成する 。
再生紙

乾燥工程を経て、再生紙が巻き取られる。
リサイクル

紙箱や段ボールにリサイクルされます。


2 固形燃料へのリサイクル

紙製容器包装は製紙原料以外では、固形燃料にリサイクルされています。容リ法では、プラスチック容器包装の固形燃料へのリサイクルは緊急避難的で基本的に認められていませんが、紙製容器包装は固形燃料へのリサイクルは認められています。
主に、紙とプラスチックからなる複合紙製容器包装が、固形燃料に用いられています

破砕機
紙製容器包装を破砕機により細断し、磁選機
により異物を除去する。
紙とプラスチックの混合で、熱量を設計


定量供給機
形状のよいRPFを作るために成型機の能力に合わせて
破砕物を成型機に供給する。


成型機
ダイの円周上に多数の穴を設けた成型機
ダイ穴部での通過抵抗によって十分な熱が発生し
プラスチックが溶融し成型される。

コークス用途、石炭用途のRPFにリサイクル


バナースペース